社長メッセージへ戻る

Scroll

2020年の東邦レオ

昔と今と、どちらがいいかと聞かれたら、
迷わず今がいいと答えます。

なぜか? 
もちろん、今の方が楽しいから。
私はいま50歳すぎですが、40歳といまと比べて、
どちらがいいかといわれたら、
やっぱりいまがいいと言います。

30歳の時と比べたら?
もっとイヤですね。

神様に学生に戻してあげようといわれても、
結構ですとすぐ断ります(笑)

趣味を仕事にした――
仕事が趣味、ではありませんよ。

趣味を仕事にしてきましたから。
つまり、自分が好き、楽しい、と思うことだけを
やってきました。
仕事って楽しいなぁ!と毎日思うんです。
楽しくて、あれもやりたい、これもやりたい、と。

朝は、それで目が覚めるくらいです。
こんなことできるんじゃないか、
やったらどうかな、
と朝4時からメールするので、
まわりは結構大変かもしれません(笑)

といっても、自分が優秀だったとか、
会社で初めから認められる人材だったとかというと、
全然違いました。

新卒で入ったのは銀行で、
そこでは何をやってもダメでした。

仕事というのは適材適所。

自分にできないことを、得意とする人と組んで、
苦手なことはそういう人にやってもらったらいい。
無理して全部頑張る必要はありません。

そう考えると、
仕事では年齢や性格、考え方などが
全く違う人と組んだ方がいいんです。
その方が、自分は得意なことに集中できますし、
しかも、ひとりではできなかったことが
実現できます。

友だち、
というと意外と思われるかもしれませんが、
学生の頃より、いまの方が友だちは多いんですよ。

仕事をしていくなかで、
自分が知らないことを知っている人、
自分とは違う考え方を持っている人たちと、
どんどん仲良くなるものですから。

仕事は出会いの連続。

仕事のおかげで出会った人も多く、
そういう人たちのおかげで、
次の仕事がまた動き出していくんです。

会社の話をしましょう。
これまでも、創業から時代にあわせて
様々に変化しながら成長してきました。
創業当時の事業は、いまほとんど形を変えています。

では、これからどのように発展していくのか。
2020年、大きな変化があると思っています。

私が考える2020年、
東邦レオはグリーンなライフスタイルの街
つくる企業になっています。

人から言われたままにつくるのでなく、
どんな街を作るかを、自ら考える会社にしたい。

東邦レオらしい緑、
東邦レオらしい街とは・・

こうして、東邦レオらしさ
突き詰めていきたいと考えています。

そもそも、
コミュニティ
グリーンインフラ
シェア

といった三つの輪を考えたとき、
グリーンインフラは手段に過ぎない。
グリーンインフラそのものを顧客に提供して終わり、
ではないわけです。

本当に追求すべきは、
人が集うコミュニティをどう作るかであり、
そこで人がどんなふうに場を共有できたらいいか、
ということです。

そこでやはりグリーンは重要ですね。
都会のなかに自然があり、
緑の環境のなかで皆が集い、
楽しく過ごせる空間を創りたい。

東邦レオは、
東邦レオらしさを生かしながら、
価値ある空間を提供していけたらと思っています。

私が何かデザインを考えるときの出発点は、
その場で人が(人と人が)どう過ごすかと
いうことです。

どんな人が? 
どんな人と? 
どんなふうに互いにつながっていくんだろう? 

イメージを膨らませながら、
人と人がつながる幸せな場をデザインしていきます。

ですから、 設計といっても、
グリーンをこうして、
椅子やテーブルを ここに配置して、
と作りこむのでなく、 むしろ、
どんな人がここにどんなふうに座るだろう。
誰とどんな話をするだろう。

そのとき、光はどんなふうに当たったら
素敵だろう・・

そこから考えて椅子の向きや形を決めていきます。
そう、実際の設計図は得意な人がいますからね。

それは予算的に無理ですよ
とか言われながら(笑)、話し合ってイメージを
具体化していきます。

その意味で、
私が考える東邦レオは、
街を作るデベロッパーですね。

緑をうまく使って、
庭が心地よい空間になり、
人が場を共有して幸せになれるような
街づくりができるデベロッパーを目指したい。

皆さんは、
きっとAIについても勉強しているでしょう。
2030年には、人間の労働はAIがとってかわる
ということになっていますね。
たいていのことは、AIができてしまいます。

では、AIにできないのは何か?
そこから考えると、
会社が求める人の姿が見えていきます。

まず、常識からかけ離れた発想が持てる人。

AIは常識どおり、正確にきっちり分析し
比較していくことはできますが、
常識をはずれたことはできません。

第二に、コミュニケーション力の高い人。

第三に、芸術性が豊かな人。
絵が上手というのでなく、センスが良い、
感性が豊かなことという意味です。

そして、これをシェアできる人。
学力は関係ありません。

東邦レオは、
100年後からも成長が続く企業でありたいと
考えています。

そのためには、
この会社に集まる人たちが、上下や年次に関係なく
力を合わせることが必要です。

先ほど適材適所ということを言いましたが、
たとえば、私自身はいろんなアイデアを思いつくのは
得意です。
反面、現実化は苦手。
その部分は現実化が得意なメンバーに
任せることにしています。
そんなふうに違ったタイプ、違った能力を持つ人と
チームを組み、手分けして、東邦レオらしいものを作っていく。

ここでは社長だから、
1年目だからとか関係ありません。
お互いがフラットな仲間なんです。

また、こうでなければならないということも
ありません。
むしろ生命体がそうであるように、
多様であったほうが
環境の変化にもサバイバルできます。

グリーンで人が集まる幸せな空間を創ったら
楽しいだろうな、
そんな思いを持った多様な人どうしが集まって、
それぞれの力を持ちより、
東邦レオは100年目からも
成長し続けたいと思っています。

社長メッセージへ戻る