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〜 最新屋上ガーデン紹介 〜

【二見恵美子さんの考える屋上ガーデンのあり方】
大正14年に建てられた船場ビルに広がる屋上ガーデン「AR COURT」。 このガーデンは第10回みどりの景観賞(主催:大阪府・(社)大阪府建築士会) において奨励賞を受賞されました。 受賞の理由として、下記のようなコメントが掲載されています。


「AR COURT屋上ガーデン」
独りのガーデンデザイナーが屋上をレンタルし、モデルガーデンを作り上げ、 季節ごとに一般に公開し、花を媒介とした人々の交流する場を生み出した。 しかし、それ以上にすばらしいことは、ビルに緑を持ち込んだことが ビル所有者や他のテナントの意識変化を生み出し、ビル内の緑整備が行われ、 大正ロマンを感じさせる洋館に蘇らせ、さらに地域の洋館保存活動のきっかけを生み出しつつあることである(抜粋)。 (みどりの景観賞ホームページより) 

この思いを持たれて、屋上空間をデザインされたのが、環境デザイナー・二見恵美子さんです。

二見さんは、都市や建物が抱える問題点の解決手段として「屋上ガーデン」を積極的に活用されています。 既存の空間をリフォームして創ることのできる「屋上ガーデン」は、広い土地を確保できない都市にこそ必要。 そこに緑があることで人のコミュニケーションの空間が生まれ、1つの建物の魅力となり、 かつ集客する装置ともなります。 しかし二見さんは、「屋上ガーデン」だけが独立して存在していても効果は薄く、 建物の事業主やテナントの人たちと一体になって、「屋上ガーデン」と関わり合うことが重要であると考えられています。

二見さんが企画からガーデンデザイン・維持管理にまで携わっているOCAT屋上ガーデンでは、 まったく利用されていなかった屋上空間を利用して、芝生広場や約120種、9,100株に及ぶ樹木と草花が植えられ、 大都市の中心地とは思えない緑に囲まれた空間が広がっています。 この屋上ガーデンは一般に開放すると共に、階下のテナントと直結しています。 ビル4階の市民学習センターとの連携によるガーデニング教室やガーデンコンサート、ワインバー、 お茶会の開催、結婚式やパーティの会場としても利用されています。

平成12年4月29日に屋上ガーデンがオープンしてから約1年。集客数が増大し、テナントの総売上が 10%上がったそうです。客層にも変化が現れ、若いOLやカップル、品のいい熟年夫婦など 遠方からも様々な人がOCATビルを訪れるようになりました。 緑が建物の価値を高める1つの良い事例です。

現在、二見さんはOCAT屋上ガーデンの総合プロデュース・維持管理、実習園で の作業指導を行われています。実習園では生涯学習について学ぶ人たちと実習を行っています。 メンバー構成は学生から、OL、主婦の方、ご年配の方まで様々です。 二見さんは、このOCAT屋上ガーデンでの活動を、グラウンドワークを目指す実践場と捉えられています。

グラウンドワークは、1980年代に英国の都市周縁部(アーバンフリンジ)で始 まった、パートナーシップによる地域での実践的な環境改善活動です。地域を構成す る住民・企業・行政の三者が協力して専門組織(グラウンドワークトラスト)を作 り、身近な環境を見直し、自らが汗を流して地域の環境を改善していくものです。ま たグラウンドワークには、自然環境や地域社会における「よりよい明日に向けての環 境改善活動」と私たちの生活における「現場での創造活動」という意味が込められて います。
(文章: (財)日本グラウンドワーク協会 ホームページより )

ここで学ばれた方々がそれぞれの地域に戻り、学んだことを実践する。 ガーデンという存在が様々な人々を結び付けて、環境を改善していくための大きな手段となりえることを強く望まれています。 まだまだ都市にもガーデンがつくれる場所はたくさんあります。 屋上・壁面・屋根面あらゆる場所に植物を植えることができる技術もほぼ確立してました。 準備は整っています。今後ますます緑に囲まれた空間が広がって欲しいと思います。

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