学校が身近な環境問題を感じる拠点に! ー学校エコ改修と校庭芝生化/フィールドレポートー

学校は、教育の場であるとともに、地域社会の核であることから、地球温暖化対策を進める上でも重要な拠点です。各地の行政が主体となり、冷暖房負荷低減のための断熱改修(外断熱など)や、太陽光発電等の自然エネルギーの導入、屋上緑化、そして校庭の芝生化等を効果的に組み合わせ、二酸化炭素の排出を抑制しながら、児童生徒の快適な学習環境を確保する「学校エコ改修と環境教育事業」が展開されています。

学校の環境対策を取り巻く状況

東京都環境局が平成19年6月8日に報道発表した「緑の東京10年プロジェクト」では、公立小・中学校・幼稚園・保育所・私立学校等の校庭・園庭の芝生化を進め、10年間で合計300haの緑を創出する方針が打ち出されました。また、文部科学省企画・体育課では、子どもが屋外で運動しやすいよう、校庭や市民グラウンドの芝生化を進める方針を決め、2008年度事業推進予算概算請求に、1億1000万円を計上する動きも出ています。いま校庭の芝生化が、地域住民と学校をつなぐ、身近な舞台として注目を集めています。

校庭の芝生化の効果

2007年11月9日〜10日に兵庫県で開催された日本芝草学会校庭芝生部会では「芝生による人への心理的影響」についても発表が行われました。特に校庭を芝生にすることで以下の2点の効果が高まったそうです。
 ◆休み時間に外に出て遊ぶ頻度が増大
 ◆芝生化によってストレスを感じる度合いが減少

校庭の芝生化の困難さ

しかし改修工事で校庭芝生化を行う場合、既存の舗装材を一度掘削するため工期が長引いてしまうこと、芝生の養生のために子供たちが校庭を利用できない期間が長くなってしまうことが課題でした。
(養生期間を設けずに、すぐ芝生を利用してしまうと枯れてしまいやすくなります)

「工期短縮」と「校庭の早期利用」。この2つの課題を解決するため、今年の9月に校庭芝生が完成した東京都墨田区立曳舟小学校では、新しい技術が取り入れられています。校庭を屋上の人工地盤にみたて、既存の舗装の上に、踏まれても芝生の復元力が強い芝生専用の土壌(グラスミックス)と芝生植栽を行うというものです。

芝生にも生産時から生育をよくするために工夫している特殊な芝生を利用。既存の舗装の撤去がないため、従来の工法に比べて工期が短く、学校の休み中に施工ができたそうです。撤去費も掛からないため、低コスト化を実現できるとともに、廃棄物の量が少ない、環境負荷が少ないことも大きな特徴です。

東京都墨田区曳舟小学校 校庭芝生化工事の流れ

子供の情操・環境教育の実践と、地球温暖化対策。子供の頃から、土に触れ、緑や自然に関心を持つことはとても重要なことだと思います。私も一児の母として、今後も「校庭の芝生化」が全国の学校で推進されていくことを期待しています。

墨田区曳舟小学校にも利用された校庭の芝生化に関する最新技術や学校のエコ改修について、詳しい資料が必要でしたら、こちらからお問合せください。その際にはお手数ですが「校庭の芝生化資料希望」と記載していただけますと助かります。

  <専門ホームページも開設中>学校エコ改修&校庭芝生WEB

記事 内藤 志帆 (東京事務所) 平成19年11月15日

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